盲導犬について
●視覚障害の三つの問題…読み・書き・移動。 視覚障害は別名「情報障害」ともいわれ、一般に外界からの情報の80%以上を視覚を とおして得ているといわれている。
●読み…点訳・朗読・大活字・対面朗読・OCR(文字読み取り装置)・コンピュータ 等の利用。
●書き…代筆サービス。音声ワープロ・パソコン等の利用。 ただし音声ワープロやパソコンでは定型文書への書き込みはできない。
●移動…ガイドヘルパー・白杖・盲導犬の利用。
●情報障害…パソコン通信・インターネット等のOA機器の活用。
●アイメイト(盲導犬)とは?
●アイメイトの三つの意味(眼の「EYE」・愛情の「LOVE」・一人称の私を意味 する「I」)
●盲導犬の犬種…シェパード・ラブラドールレトリバー・ゴールデンレトリバー。
●盲導犬の洋服はなぜ必要か…抜け毛予防。飲食店や犬嫌いな人への配慮。
●ハーネス・リード・チェーンカラーの意味…ハーネス(白い胴輪)は、使用者を誘導 するハンドルのようなものである。ハーネスを付けているとき、盲導犬は仕事中であ る。また、チェーンカラー(金属の首輪)は、リード(革ひも)とともに、犬の首の 動きを使用者が把握するためのもので、時には「チョーク」(懲戒)するためにも用 いる。
●仕事中のアイメイトとの接し方…声をかけたり、手を触れたり、頭をなでたり、餌を 与えたりしない。
●アイメイトとの歩く中でのメリット…人や物等にぶつからず、すばやく歩くことがで きる。人の予定を気にかけたり、他人を宛てにせず自分の都合で出かけたいときに自 由に出かけることができる。初めての場所でも、安心して出かける事ができる。
視覚障害者の社会参加促進。雇用・就労の機会の拡大。
●デメリット…ホテルやレストランでの利用拒否の問題
●歩行方法…常に使用者の左側につき、道は左側通行。
●指示語(英語で約30単語程度) 例…ゴウ(進め)・ライト(右)・レフト(左)・ストレート(直進)・ストップ (止まれ)
●服従訓練…1日1回程度指示語に従う訓練をする。 例…シット(座れ)・ダウン(臥せ)・アップ(立て)・ウェート(まて)・ステイ (その場でまて)・カム(おいで)・ウェッチ(拾え)
●交差点・信号の判断。(犬は、色盲のため信号は見えない。盲導犬は交差点で停止し、 使用者が横断できるか判断して犬に命令する。)
●利口な不服従…交差点等で使用者が前進するように指示したときでも、犬が危険と判 断すれば、指示に従わない。
●私が盲導犬を使用するようになったきっかけ…もともと犬好きであったが、アメリカ 留学中現地の視覚障害者が盲導犬とともにいきいきと活躍しているのをみて私も就職 したら盲導犬と歩きたいと思った。
●盲導犬の歴史…盲導犬訓練の起源は,ドイツの戦傷盲人援助の目的で1916年,ドイツ のオルデンブルクに盲導犬学校が設立されたことによる。23年にはポツダムに盲導犬 訓練所が開設され,以来盲導犬訓練による盲人援助がヨーロッパ全土に広がった。日 本では,1957年盲導犬国産第1号「チャンピー」が誕生した。また、1967年には,財 団法人
日本盲導犬協会が組織され本格的な育成が始まった。
●盲導犬のケアー…排泄・食事・シャンプー・ブラッシング・歯磨き等。(使用者自身 がすべて行う。)
●使役犬とペットとの違い…盲導犬は、使用者の命を託すため、真剣に仕事をしなけれ ばならない。盲導犬は毎日が訓練のようなものであり、仕事かうまくできればその場 で褒めてやり、うまくできなければその場で叱る事が大切である。使用者が盲導犬を 叱るのは、決して虐待しているのではなく必要な事である。また、盲導犬自身も、働 く事に喜びを感じ「プライド」をもって仕事をしている。
●盲導犬の育成状況…全国8カ所の訓練機関。日本全国で約850頭。平成11年度実 績で年間124頭を育成。(新規66頭、代替え58頭)
●盲導犬として働ける年数…個体差があるが約10年。年齢概ね11歳〜13歳程度ま で。ただし、盲導犬と飼い犬の寿命の差は無い。
●盲導犬の育成方法…繁殖者→パピーウォーカー(飼育奉仕者)→適正検査→訓練(3 カ月から1年)→使用者との共同訓練(4週間、2頭めからは3週間)
●世界の状況…アメリカ1万頭、イギリス8千頭、カナダ1千頭、日本850頭。
●日本での盲導犬の必要頭数…約4千頭から8千頭程度
●費用について…地方自治体の委託事業または寄付 1頭1,700,950円 個人負担(プライド料) 150,000円(アイメイト協会調べ)
●町中等で視覚障害者を見かけたら?手を貸すときの注意点…突然肩や腕を掴まない (まず声をかける。話しかける時には、「所属・名前」をなのる。また白杖やハーネ スを掴まない。)
●簡単な手引の方法。(後ろから肩や腕を押すのではなく、視覚障害者の方に肩や腕、 肘の上に掴まってもらう) アイメイト使用者の手引…使用者の右後ろにたち方向を指示するか、使用者に誘導者 の肘の上を掴ませ案内する。
●道を説明するときの注意点…「こそあど言葉」を使わない。音で確認できる目印や距 離(歩数)・曲がり角の数等を知らせる。また、方向等を時計の文字盤に見立てて説 明するのもよい。
●食事などの説明。(時計の文字盤に見立てて説明する。)
●物などを説明する場合…なるべく具体的に色や形、大きさ等を説明する。
●椅子などを勧める時には…電車の椅子があいている時には、椅子の上を軽く叩いて 「ここあいてますよ」のように声を掛ける。また、レストラン等で席を案内するとき には、椅子の座面や背もたれにふれさせる。車等の座席を案内するときには、車の種 類(ワゴン・乗用車等)を説明するほか、座面だけでなく車の天井に頭などをぶつけ ないように、屋根の高さを確認してもらう。